リーダー像のご紹介日本を代表するリーダーの声をご紹介

リーダー像のご紹介

株式会社LIXILグループ 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 藤森 義明氏

プロフィール

東京都出身。東京大工学部を卒業し、昭和50年に日商岩井(現双日)入社。61年10月、日本ゼネラル・エレクトリック(GE)に入り、平成13年5月、米GEシニア・バイス・プレジデント(上席副社長)、20年10月、日本GE代表取締役会長兼社長兼CEO。23年8月に住生活グループ(現LIXILグループ)に移籍し、代表執行役社長兼CEOに就任した。経済同友会副代表幹事や、日本建材・住宅設備産業協会会長なども務めている。

アメリカで感じたグローバルなフィールド

20代の終わりに私はアメリカのカーネギーメロン大学でMBAを学びました。留学の当初は、「時間の無駄」という思いが強くあったのですが、アメリカの大きさや多様性を飲み込む包容力に魅せられ、しだいに「いつかはアメリカで勝負したい」と憧れをいだくようになりました。
そして35歳の時に、20世紀最高の経営者と謳われたジャック・ウェルチが腕を振るう世界でも有数の優良企業であるGEに入社し、以来25年間をグローバルなビジネスフィールドでストレッチされた高い目標と日々戦いながらキャリアを積み重ねてきました。日本人、あるいはアジア人であることがハンディキャップにならない実力主義の素晴らしい環境でした。

今敢えて日本の会社で働く意味

50代半ばに日本GEを担当することになり、久しぶりに日本で働くうち「60歳になったら、日本の会社で日本のために何かしたい」という気持ちが湧いてきました。そしてその頃出会ったのが住生活グループ(現 LIXILグループ)の会長の潮田さんで、二人で話すうちにこの国内事業中心の会社をGEで学んだ経験を活かしてグローバル化させられないかと挑戦意欲に火が着いたのです。
グローバルな世界で戦うには、まず日本人が過去を捨て、グローバルに通用する企業文化を受け入れなければならないと考え、入社してすぐに「Diversity、Equal opportunity, Meritocracy」を掲げて現在も全国各地で社員に語りかけています。
更にもうひとつ、入社してすぐに次世代の経営幹部を育成するためのリーダーシップトレーニングや、若手社員の志を高めるためのMBA留学制度など人材育成に力を注ぎ、来年からはその対象を海外社員にまで拡げていこうと思っています。志に叶ったやりがいのある日々を送っています。

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